かめれおんの日記

どこにいくにも、なにをするにも、まわりが気になってしかたありません。電車で本を読んでいても、ほら、面白そうな人が乗り込んできた。おやおや、あそこではなにを話しているのだろう。なんてことない日常をありのままに見つめる。

かめれおん

本を読むのが好きな方で、むしろ活字を見ない日はないといっても過言ではないかもしれません。本を開くとそこには、もうフランス、そして時代は20世紀。一瞬にして私たちを過去へと、そして未来へと誘ってくれます。

しかし、どうもこの頃の本は主人公の近い人が亡くなって、それを糧に生きていくとか。とりあえず誰かが死なないと物語は始まらないし、また終わりもしません。それはそれで感動する読者もいるのでいいのかもしれませんが、私はもっと面白い物語を知っています。

だからでしょうか、本を読んでいても、ふと気づくと勝手にページだけが進んでいて、頭に入っていないことがあります。

先日、帰りの電車のなかでつり革につかまりながら本を読んでいたときです。前に座っていた男性が急に鼻をほじりはじめました。ほじってはその成果を逐一確認します。なんてデリカシーのない人なんでしょう。もちろんその成果を一緒に賞賛する趣味はありません。

思い出しても気分がいいものではないですし、あまり面白い話でもないですが、でもすくなとも読んでいた本よりも奇妙で好奇心が掻き立てられます(たとえば、その成果のゆくえ)、おそらくそんな光景のまえにはシェイクスピアも読者を手放すほか術はないでしょう。

だから日ごろ、なにげない日常をかき集めたら面白い本が一冊できるんじゃないかと密かに企みながら日々観察に励んでいます。一度、長編を書こうとしたのですが長続きせず。なのでこうしたコント形式で書きとどめておくことにしました。